NIKKAN No.2O('64年〜)

画像1:NIKKANメロ No.2O(2オー)

<Hyper-Boo師所有楽器の画像と観察の紹介>

 NIKKANのNo.2O(2オーと読む)といえばトランペットでは、ニッケルメッキの楽器です。

 それと同様に、枝管がニッケルメッキですね。

 終末期(1968から1971)以前の後期ニッカン(1958〜1966)のトランペットは、No.3Oや3→No.2A(ラッカ−タイプ)→No.1(ラッカーとニッケルと2タイプ)と数字が機種のランクになっています

 観察結果は、ピストン周りを中心におこなってみました。

 バルブケース:

 形状は、やはりトランペットのN0.2AやO3と同じです。やはり、後期ニッカンなんですね。

 MP-1や201のように上のパーツが洋白ではなく、ブラスである。

 上と下のパーツのつなぎ目にハンダ漏れ?がありますので、一応、2ピースなのでしょう。

 カニ目:

 形状は、やはりトランペットのN0.2AやO3と同じです。やはり、後期ニッカンなんですね。

 第2スライド:

 MP-1よりもバルブケースに対して、起立している印象。

 F管:

 MP-1や201よりも幅が広い。さらには枝管の方にも支柱がある(合計2本)。ウォーターキーがない。

 Eb管:

 ウォーターキーがつく。後期ニッカンのトランペットのように唾抜臼が貼り付け式。F管にあるMP-1や201のそれは、管と一体になったタイプである。

 第2バルブケースの刻印:

 刻まれる場所はMP-1や201と同じ、向きが後期ニッカンのトランペットのようにバルブの上下と垂直になる。

 押し金:

 形状は、やはりトランペットのN0.2AやO3、No.2系統であるTR-134やTR-133と同じです。やはり、後期ニッカンなんですね。裏のフェルトは白色です。裏にフェルトがあるパターンも後期ニッカンのパターンですね。

 ピストン軸:

 数字が刻まれ、その向きを右に合わせないと入らない構造、さらには形状がトランペットのN0.2AやO3、No.2系統であるTR-134やTR-133と同じです。やはり、後期ニッカンなんですね。

 補足です。

 わたしのNo.2Oの押し金はちょっと違います。

 ニッケルメッキの上、直線基調のシンプルなもので、高級感はありませんが笠キャップのデザインと統一感があります。

 ちなみにシリアルは64XXXXXXで、Hyper-Boo師によれば'64年製だとのこと。

 Yahooに65XXXXXX台('65年製)の出品がありましたが、これも同じ直線デザインでした。

 どうやらオリジナルの押し金は←こちらの方かも知れません。

 どこで押し金が変わったのか? ユーザーによるプチ改造だったのか? NIKKANハンドメイド時代の一種の「ぶれ」だったのか? 今後の課題ですね。

 


 笠および底キャップの形状:

 トランペットのものとは異なります。笠キャップのフェルトがある点も、後期ニッカンのトランペットとは違います。赤のフェルトは、MP-1や201と同じです。すべり止めの刻み目はMP-1や201よりも大きく、安っぽい印象。 底キャップの内側には、バネを固定するための溝があります。

 スピル:

 なんと、下バネ式のため、スピルはありません。ピストンケース?に対応する軸から真鍮製の丸い板状のパーツが、クロムメッキ製の下のパーツをえぐって、真鍮製の耳のようなフックがついています。ピストン軸の数字の向きと逆についています。

 ピストンケース:

 下のパーツはクロムメッキ、ピストン軸と直結しているので上のパーツはありません。

 やはり、No.2Oは終末期ニッカンのモデル(MP−1や201)よりも、古い構造になっています(下バネ式・カニ目・バルブケース・押し金などのパーツ類)。
 後期ニッカンのトランペットと共通パーツを多くもっています。メロフォーンにおいても、1965から1967年の間に画期があるのでしょう。
 F 管の形状やウォーターキーの位置や形状も異なるようです。後期ニッカントランペットのNo.2Oと同じパーツ、共通のニッケルメッキのデザイン、中級機種 である2Oブランドの「ヤマハギターでいえば赤ラベル」のような「ニッケルメッキラベル」のようなイメージがあったのでしょうか?
 相対的に見て、MP−1は品番だけでなく、No.2Oよりも高級仕様のようです。トランペットでは1966年にNo.2Oの製造が終わるようです。メロでも66年にはおわるのでしょうか?気になるところです。

<Hyper-Boo師談>

2005.10.15(2005.11.19修正)

ねこぷー工房長の'64年製No.2O画像です。

Hyper-Boo師の改造メロ用にねこぷー工房長がYオクでゲットしたんですが、あまりに上物なんでそのままにしてました。

いいなぁ。押し金の貝(樹脂?)が残ってます。

押し金のデザインはやはりわたしと同等。Hyper-Boo師のものは他機種の流用でしょうか?

2005.11.19

Hyper-Boo師の元へ無傷のまま旅立ちました(^-^)。


2006.3.18

 蘭星さんから新着情報!

 NIKKANメロを3本、所属楽団で入手したとのこと!

 画像を見て愕然!

 な、なんと幻の'66年製NIKKAN No.2O!

 各スライドニッケル鍍金+Eb管に唾抜。しかしリードパイプ〜メインスライドまでは後のMP型と同ディメンション!

 この段階で「上バネ形式」へ移行していたかどうか? 再確認要請中です。

(予想ではまだ下バネのはず……ですが)

2006.6.10

 蘭星さんからの情報!

 やはり下バネでした。

 なのでNo.3O='66年式No.2Oという線は消えました!

 Eb管も現存した完品は初めて。それが3本! 凄すぎます!

 シリアルのつながり具合から見て、出所は同じ学校では? と勘ぐります。

 66111XX番のケースだけ、後のYAMAHA上ベル型。これはオリジナルではなく、後世のケース交換ではないかと思います。


2006.9.12

 Hyper-Boo師がYオクでゲット。

 '64年製No.2Oです。

 基本的にデザインは同じなので全体画像は割愛しますが、注目点はこれ!

 何と、押し金がNo.2同等の、つまりNo.2(仮)メロ同等の真鍮無垢・貝無し!

 画像の左側2個分は欠品だったそうで、トラNo.2のパーツが流用されていますがまったくの同一!

 '64年は仮メロも現役で生産されていた年ですから、最初からイレギュラー構成ということも言えますし、後世のパーツ流用とも言えます。

 ともかく珍しいです。


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