No.2O('64年製)とMP-201('69年製)YMP-201(3800番台)の比較:

 Hyper-Boo師のNIKKAN MP-201のレストアが終了したとのことで、これを機にNo.2OとYMP-201の比較にMP-201の比較を追加して別ページにしました。

 2006.9.19 別ページだったNo.2OとYMP-201の比較ページを一本化しました。


 YMP-201(右)とNo.2O(左)では、マウスパイプ(リードパイプ)からチューニングスライドの取り回しが両者で大きく異なります。

 リードパイプの短さと微妙なベントが特徴。

 わずかな差ですが、この短さと曲がりが実は助かります。明らかにYMP-201より吹きやすく疲れにくいです。<個人差・体格差があるのであくまで参考まで

 2005.5.28(補足)

 忘れていましたが、ピストン周りはNo.2Oの方が太いです。右がNo.2Oで左がYMP-201。

 YMP-201に比べてだいたい1mm弱ピストン径が太く、ピストンに開いた穴の径も1mm弱大きいです。ボア径と言うと正確には第二ピストンのバルブケーシング側の穴の内径のことらしいですが、測定する器具がないのでご勘弁願いますm(_ _)m。

 No.2Oのピストン周りがNIKKANトランペットの流用パーツ、YMP-201のピストン周りがYAMAHAトランペットの流用パーツ、と推定すれば、それはNIKKANトランペットとYAMAHAトランペットのサイズの違いと一致するのか?

 ラッカーの色も全然違います(管の素材自体も違うのでは?)。ベル径はほぼ一緒ですね。まさに爺と孫(^-^)。


左がYMP-201、中央がMP-201。右がNo.2Oです。

(上・中・下の場合も同じ並びです)

このへんはほとんど変わりませんね。NIKKANのパーツをYAMAHAも引き継いでるんでしょう。

 *こちらはF管になっていますが、基本的にYMP-201と共通であることはわかります。

MP-201・YMP-201の方はEb迂回管の支柱が大きく違います。剛性を持たせるためでしょうか? 

こんな感じで、大量生産っぽいですね。MP-201(中央)とYMP-201(左)。

リードパイプの角度の違いにも注目。

ここはYAMAHAのみが大量生産っぽいです。(ピストン周りとここ以外はほぼ「MP-201=YMP-201」ですね)

並べてみたら三者三様ですね。

微妙ですが、滑らかさが違います。が、やはり三者三様?

2005.7.3(追加)

 Hyper-Boo師より追加画像到着! No.2OとMP-201とYMP-2013機種間の類似性はありませんが、トランペットとの類似性はご覧の通り。

 さらに追加。'65年製のNo.2A(後期型)の指掛けです。↑'64年製(初期型)と明らかに形が違います。

 MP-201・TR-133に良く似ているのですが、2点の相違があります。

 ◎MP-201・TR-133系の方が先端手前が凹みが大きいそうです。
 ◎指掛け側面にフラットな面が大きいのが特徴的だそうです。
 画像上は一見してMP-201・TR-133に似ていますが、Hyper-Boo師が現物に触れた印象としてはむしろ'66年製のNo.2Oトラに近いそうです。

 相違点を分けると以下のようになります。

 鈍端型('64年製No.2A初期型)
 尖端型('64年製No.2Oメロ、'66年製No.2Oトラ、'65年製No.2A後期型)
 中庸型('69年製TR-133、'69年製MP-201)

 という感じの関係が見られます。

 さらにNo.2A系初期型の鈍端型が特殊な例だとすれば、No.2O・2A系尖端型(1964〜1966)と、MP-201・TR-133系中庸型(1969)の2タイプに分類されます。

 スタンダードとしての1964〜5年式No.2O系尖端型・MP-201・TR-133中庸型の2系統がトラと並行して、小進化してるのでしょう。
 メロフォーン的にはNo.2OからMP-1・MP-201への小進化なのでしょう。
  それにしても、1964年にNo.2Oメロに対し、トラに先駆けてNo.2O・2A系尖端型指掛けが採用されたという点が面白いです。そういえば、 1964年製のNo.3トラがこのNo.2O・2A系尖端型を採用してます。いわゆるインペリアル発売直前の最高機種の1つですから。
 もしかして、このNo.2O・2A系尖端型は、ある意味、高級機種のお下がりのパーツではないのか?とも考えられます。
 そういえば、TR-133にはTR-1やYTR−1からのお下がりのバルブ間支柱、TR-331と共通のカニ目が付いていました。TR-133には指掛けはわずかに形状を変えた状態で、継承されていったのですね。
 YTR−135の指掛けは随分、No.2O・2A系尖端型、MP-201・TR-133系中庸型とも異なります。
 YMP-201とも異なるようです。ヤマハの実質上完全吸収期(1970年頃)のメロ製造がどこであったかが気になるところです。パーツの共有を考えると、パーツの流通システムの変化もあったのでしょうか?
 メロは当時いくらしたのでしょうか? 5万もすれば、かなり高価ですね。

<Hyper-Boo師談>

 気になるのは第三ピストンからベルに向かう管の取り回し。

 微妙に違います。YMP-201の方がきついシケイン状態?

 取り回し的にMP-201からですね。

 カーブのきつさは。

簡単に整理するとこんな感じです。

比較部位
/モデル名

No.2O('64)

MP-201('69)

YMP-201('73年春以降)
台座・支柱

Eb管

バルブケーシング支柱

リードパイプ

スライド管の接合部

ベル支柱・指掛け

△?

第三ピストンからベルへの管

NIKKAN MP-201が中間的なモデルであることがわかります。


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