その他国産メロフォーン情報

2005.5.28(2005.5.31修正)

 Yオークションで発見!

 何とカワイのメロフォーンです。

 残念ながら競り負けました(T-T)。でも出品者さまのご厚意で画像使用は了承していただきました。ありがとうございましたm(_ _)m。

 下段、右側はYMP-201(の向きを揃えるために鏡像にして、ピストン周りを目安に同サイズっぽくトリムしたもの)です。

 ご覧の通り、全体的に巻きが小さく、NIKKAN-YAMAHAとは系統が異なるようです。ベル部までのテーパー具合もよりもゆるやかで長くてサクソルン的? ベル径はちょっと大きいように見えます。

2005.6.13(修正)

 で、さらに大きな相違点は、何とトランペットシャンクだそうです! アメリカンなアルトホルンでは聞いたことがありますが……。

  メロフォンの小部屋でアーキー様よりご教示。さらにねこぷー工房長にも教えていただきました。ともかくNIKKAN-YAMAHAメロよりは太いシャンクだそうです。謎だ……。

 ただしスライドのニッケルメッキと思しき部分はNIKKAN No.2Oの影響を感じます。NIKKAN-YAMAHAより緩くシンプルなEb/F転調管(? もしくは固定のEb管?)も向きや位置は違いますが影響はあると思えます。

2005.6.4(補足)

 メロフォンの小部屋のねこぷー工房長からの情報到着!

 CONNのメロフォニアムがカワイの転調システムに近いそうです。

 ねこぷー工房長の美メロフォニアム! 格好良い!

 左がEb調、右がF調です。

 ↓この迂回管でEbに調を下げます。右の画像がスライド周りのアップ。確かにカワイそっくりです!


2005.5.31(2005.6.4情報追加)

 その後、出品者さまよりさらに細密な画像をたくさん提供いただきましたので、その一部(!)をご紹介します。

見れば見るほどきれいなフォルムの楽器です。惚れ惚れ(^-^)。

トラッペットシャンクだというリードパイプ(マウスパイプ)。がっしりした支柱で、ヘビーな吹奏感では?。

 特徴的なサイドヴュー。

 メインスライド周りはF/Eb転調システムではなく固定のEb管のようです。

 に見えましたが、メロフォンの小部屋でアーキー様より「Eb管もある」=F/Eb転調システムとの情報をいただきました。

 ↑ねこぷー工房長の情報にもありましたが、迂回管の抜差で転調が可能なんですね。

 シンプルですがここもきれいです。支柱や座金などの細かな造作がやはりNIKKAN-YAMAHAとは別系統に見えます。

 気になるのは指掛け。ちょっときつそうですね。ここをヒットしたらピストンや管体にダメージが出ると思うので、この狭さがそもそもオリジナルなんでしょうね。

 Hyper-Boo師は曲がってるのでは? と疑ってます。


 譜面挟み用の固定ネジも特徴的?

 いいですね。ネジが残ってること自体羨ましい(^-^)。

ピストン周りです。ワンピース構造に武骨な下バネ方式。ピストン軸の太さもなかなか(^-^;)。

笠キャップ(左)に底キャップ(右)。直線的でシンプルな感じはNo.2Oに似ています。

重そうな押し金。嵌め込まれているのはプラスチックでしょうか?

Hyper-Boo師所有のメーカー不明の古いコルネットの押し金に似ているそうです。確かに似てるかも。

吹奏感ですが、とてもしっとりとして芯があるように予想されます。音程は……やばそうですが(^-^;)。

メインスライド周りをもう一度。

この構造ならウォーターキーの位置もここで効果あります(強いて言えば逆サイドの方がよりベスト)。

Eb管固定としては理想的な取り回しのようにも思えます。

ウォーターキーはNIKKAN-YAMAHAにもタナベにもTOKANにも似てません。

Hyper-Boo師からもアドバイスいただきましたが、KAWAI内製時代の他の楽器と比較する必要がありますね。

刻印と彫刻です。シリアルはKAWAI91412。

ベルの彫刻はDELUXEですね。これとは別にスタンダードラインもあったということでしょうか?

2005.6.18(追加)

 メロフォンの小部屋のアーキー様のカワイメロ(No.4848)の修理前画像をご提供いただきました。

 やはり錆びていても味のあるデザインです。

 指掛けはどうも↑こちらが標準で、ヤフオクのカワイメロは曲がっているようです。

 シリアルナンバーが、

 ヤフオクカワイメロ:91412

 アーキーカワイメロ:4848

 なんですが、桁がすでに合いません。

 NIKKAN終末期のシリアルナンバーの法則に当てはめると、X9年1月の412番とX4年8月の48番、?

 Xに入るのは19Xとして、さらにXに入るのは1〜9。

 まぁ現実的に考えるに国産メロフォンの春(?)でもある昭和40〜50年代前後に特定して、1959年〜1964年、1969年〜1974年の二通りならあり得そうです。(二つを比べて見ても、世代・型番が違うようには見えません)

 押し金や下バネ式のピストン周り等……楽器の作りから推測するに、海外OEMならば前者・後者ともに可能性有り。国産ならば前者が濃厚かと思われます。

 そこまで推理すると、1959 or 1969年の月産台数が412本! というちょっと「?」な事実にぶつかります。

 末尾の1桁をある種の枝番? として無視すればまぁ妥当な線でしょうか?

 そのほか、オーストリアのムジカ社のOEMではなかったか? との、ねこぷー工房長情報もありまして謎が謎を呼んでるままです。

 さらなる情報をお待ちしております。

2005.11.12

 Hyper-Boo師がKAWAIのトラ http://jpdo.com/bb01/228/img/24.jpg を入手したのですが、そのパーツが謎のKAWAIメロと共通のパーツが使われているようだとの情報が届きました。

ピストン:下バネ式、スピルはなく、ピストン軸上部に耳付きの金具が付属する。
キャップ類:メロそっくり。格子状の滑り止めまで似てます。
押し金:メロそっくり。

ベルのカワイ彫刻:メロそっくりな字体
ウォーターキー:メロに似てませんね。
やはり、カワイメロは国産でしょう。おそらく1960年代中盤ごろ製造でしょう。


 NIIKKAN-YAMAHAの他、TOKANとオガワ楽器(のヘルナルス)のメロフォーンは聞いたことがあります。

 このKAWAIはどちらかの国産OEM品ではないか? と思ったんですが、ユージさん情報ではトーカンのものとは形が全然違うとのこと。

 さらにヘルナルスのメロについては現存調査のDenDenさんのコメントからみて、まるで「コル・クロマティーク」を彷彿とさせる細管楽器のようです。

 ユージさんはこの頃のカワイは国内自社工場で製造していたのでは? とおっしゃってます。

 はてさて? どなたか情報お願いいたしますm(_ _)m。


2005.6.7(2005.6.8修正 2006.2.25ゑろphone認定

 うめよん関西支部のユージさんのTOKANメロの画像・情報が到着しました!

 テキストはユージさんのメールからの引用(+メロ主コメント)です。

 レシーバーは普通のメロフォンシャンクでヤマハのマウスピースがちょうど入りま す。

 NIKKANのNo.45に似ているようで……しかし管の取り回しが根本的に違いますね。
 F/Esの切り替えはヤマハ、日管と同様の差し替え式。

 *これは排他的(管そのものの交換・追加による)転調ではなくまさしくNIKKAN-YAMAHA同様の「組み合わせ式」の転調! 製造年代さえわかればオリジナルがどこにあるかの手がかりになるのでは?

 唾抜はFサイドのみについています。 (正規の位置だとベルにモロにかかるので、抜差しは逆に入れています)

 *取り回し的にはKAWAIやCONNと同様にリードパイプ側がF管なのでこれはありの構造です。

 そう考えると、NIKKAN-YAMAHAのリードパイプ側にEb管があり、(No.2O以外は)F管に唾抜のある構造は……どうも「うまくない」ですね(^-^;)。


 バルブケーシングは持ちやすいように「グキッ」と曲がっています。

 *CONNNIKKAN No.45同様で、これはじつにプレイヤーに優しい構造ですよね? どうしてこの構造が普及しなかったのか疑問です? それほど工作精度や材質面でハードルが高いようにも思えませんが……。

 Hyper-Boo師談:

 第2ピストンのTOKAN刻印、押し金、笠・および底キャップが我がリリカルとそっくりですね!
 ピストンパーツやはりトラと共通の方が製造上、パーツの在庫管理上いいんでしょうね?

 http://www.k3.dion.ne.jp/~dmovjtp/lyrical.html


 レイアウトは開放時に内部が直線になる「エア・ダイレクト方式」 (ジェローム・カレやコルトワのフリューゲルに採用されていますが、 そんなエエもんと違って、多分ピストンの共通化を計っただけだと思いますが・・ ・)

 *十分凄いです! まるでナチュラルホルン?

 ちなみにシリアル番号は、

 695017

 '69年5月製造の17本目? '66年9月の5017本目……これはないですね(^-^;)。


 ベルカットは当然、後切りです。

 *その英断、恐れ入りますm(_ _)m。

 ちなみに「No.3」と銘が彫られているそうです。


2005.7.3(2005.10.8修正)

 謎のメロ! マリナーのメロ!

 ヤフオクに出てましたが、予算難のため入札は断念(T-T)。

 出品者様のご厚意で画像の使用許可をいただきました。

 カワイメロに激似なのでやはりこの時期、何らかのOEM供給があったのではないでしょうか?

 長いことかかりましたが、ついに落札されましたね

 落札者さまより投稿ありました!

 Eb/Fはカワイ同様のEb管付加形式だそうです。シャンクも独自サイズとか。

 ますます同型異銘が疑えますね。



BACK TO THE ENTRANCE